視聴者との距離の近さや、芸能人を超える起用のしやすさなどの理由で、サービスや商品のPRにVtuberを起用する企業が増えてきています。
企業のPRとしてVtuberの起用を検討しているところも多いかと思いますが、予算や効果、依頼の流れなど、不安要素も多いはず。
ここでは、PRとしてVtuberの起用を検討している方に向けて、Vtuberとは何か、どんな活用法があるのかというところまで解説していきます。
気になるポイント①
なぜVtuberに案件を依頼するの?
これまでのメディアでは、コマーシャルなどの広告に芸能人を起用する例がたくさんありました。
しかし最近では、VtuberにPRの仕事を依頼する事例も増えています。
Vtuberの場合には、実在する“人”が出演するわけではなく、CGで描かれたキャラクターが出演するため、不祥事などで活動を休止する心配がありません。
また、依頼するVtuberと売り込む商品に共通点があれば、相乗効果でより高いPR効果を期待できます。
Vtuberなどのインフルエンサーは、ファンの方々もSNSで情報を発信してくれるので、Vtuber本人だけでなく、ファンにも拡散するチカラがあるというのは、芸能人にはない大きなメリットと言えますね。
✍|Vtuberは炎上リスクが少なく、高いPR効果が期待できる
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広告効果のある有名人を起用したいならVtuber
これまでは企業や商品のPRとして、芸能人を起用したコマーシャルが多用されてきました。
最近では、インフルエンサーであるVtuberを起用する事例が増えています。
なぜ芸能人ではなくVtuberを起用するのか、芸能人には無くてVtuberにある魅力を解説していきます。
Vtuberの魅力① インフルエンサーとしてチカラを持っている
拡散力があることが魅力で、その魅力を活かして活動をしているのがインフルエンサー。
最近では、Vtuberもファンを多く獲得することで、インフルエンサーの一部として捉えられてきています。
そのため、Vtuberをインフルエンサーとして捉え、PR広告に起用することで、効果を実感しやすいのです。
芸能人とは違って、ファンの数が「フォロワー」として数字に表れやすく、そのフォロワーにどのような層が多いのかを把握すれば、アピールしたい年代に対してピンポイントに商品を売り込むことができるでしょう。
Vtuberの魅力② 不祥事の心配がない
芸能人とVtuberの大きな違いは、芸能人は“人”が出演しているのに対し、Vtuberはキャラクターが出演しているということ。
裏方の顔がまったく公表されないので、不祥事というものがほぼありません。
芸能人を起用した場合には、不祥事が起こればPR広告の配信を停止する必要がありますし、それが企業のアピールに影響を与えることもあるかもしれません。
生配信などをする場合には、発言には注意する必要があるでしょう。
Vtuberの魅力③ “身近な存在”という立ち位置を利用したPRができる
芸能人に比べて、Vtuberはファンとの距離が近いのが特徴。
熱狂的なファンの方であっても、「このVtuberは雲の上の存在」という感覚のファンよりも、「身近な存在として毎日応援している」という感覚のファンが多いでしょう。
ファンの日常の一部となっているのがVtuberなので、その「“身近な存在”の人が使っている商品」ということで紹介をすれば、ファンの方に対し、商品を手に取りやすい形で商品を紹介することができます。
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Vtuberに案件を依頼するにはどうすればよい?
実際にVtuberにお仕事を依頼することになったとしても、どのような流れで依頼すればよいか分からないという場合も多いはず。
ここでは、各ステップに分けて、Vtuberへの仕事の依頼方法を解説していきます。
ステップ① ターゲット層とファン層が合致しそうなVtuberを探す
配信サイトやYouTube、SNSなどを見て、起用したいと思うVtuberを探しましょう。
ただ人気があるだけでなく、自社がアピールする商品を求めていそうなファンがついているVtuberを探し出すのが重要です。
起用したいVtuberが見つかれば、実際に連絡をして依頼をします。
ちなみに、Vtuberの場合でも、個人ではなく事務所に所属して活動をしている場合があるので、注意が必要です。
個人でやっている場合には直接連絡をすることができますが、事務所に所属している場合には、事務所を通して依頼をするようにしましょう。
ステップ② どんな商品をPRしたいのか、PR方法などの打ち合わせ
依頼をしてみてOKをもらえたら、今度はどのようなコンテンツでどのような商品をPRしたいのか、打ち合わせのフェーズに入っていきます。
Vtuberが普段から配信しているような動画の形で制作するのか、コラボ商品を作成して販売するのか、トークイベントなどを開催して集客につなげるのか、方法は様々です。
打ち合わせのなかでは、企画の部分だけではなく、全体のPRを通してどれくらいの予算が必要なのか、ギャラも含めて交渉をする必要があります。
計画が固まってから予算を決めるのではなく、早い段階から予算についてもすり合わせておくとよいでしょう。
ステップ③ コンテンツ制作の開始、製作途中での確認
PRの仕方や予算を打ち合わせして、お互いに了承し合うことができれば、本格的に動画の作成に手を付けてもらいましょう。
動画内で商品をPRしてもらう場合には、動画の撮影から編集まで、動画制作のすべてをVtuber側に依頼することになります。
また、完成までの間に何度かタイミングをとり、中間報告をしてもらって出来をチェックすることも大切です。
修正点があれば修正点を伝えれば、お互いの考え方に相違があった場合でも、早い段階で対処することができます。
ステップ④ コンテンツが完成したら、広告を配信してPRを始める
動画などのコンテンツが完成し納品してもらったら、実際にそのコンテンツを配信しましょう。
通常ではVtuberのアカウントにそのまま投稿してもらいますが、そのほかにも、SNSに広告動画として流してみたり、コラボ専用のYouTubeチャンネルを作ってそこで配信したり、いろいろな方法があります。
番外編 キャスティングから公開まで、すべての外注する方法もある
どんなVtuberに依頼するか、どんな方法でPRするか、予算はどれくらいかかるのか、このような工程を1つずつ踏んでいけば、かなりの労力と時間を要することになります。
そのため、上記で紹介していた発注に関する4つのステップを、すべて専門業者に外注してしまうという方法もオススメです。
「V-Sync」では、Vtuberのキャスティングから依頼など、様々な業務を代行で行うことで、スムーズなPRをサポートしています。
様々なターゲットに合わせたPR事例
●株式会社エイチ・アイ・エスが運営するグランピング施設「GLAMHIDE WITH DOG KOMATSU」のPR
ななしいんく所属の「因幡はねる」さんが、石川県の愛犬と過ごすグランピング施設「GLAMHIDE」とコラボしているPR動画。
2匹の愛犬を家族に持つ因幡はねるさんならではの、愛が伝わるPR動画でした。バーチャルの世界を飛び出したPR動画も新鮮ですね!
●株式会社富士急ハイランドが運営する「富士急ハイランド」のPR
Vtuberグループ「あおぎり高校」の皆様が、「富士急ハイランド」とコラボしているPR動画。
2ヶ月の期間にわたる大型コラボでは、園内を「あおぎり高校」がジャック!スタンプラリーや、コラボグッズ、更にはラッピングバスによるオリジナルバスツアー(!!) など盛りだくさんのPRでした。
気になるポイント②
Vtuberに依頼する費用の相場は?
やはり、VtuberにPRを依頼するときには、「費用がどれくらいかかるのか」というのは、避けて通れないところですよね。
Vtuberの人気度合いや、起用する人数によって違うので、一概に「○○円」とは言えませんが、どんな要因によって費用が決まるのか、解説していきます。
ケース① YouTubeチャンネルの登録者数によって決まる
YouTubeを主戦場としているVtuberなのであれば、登録者の数で依頼の費用を計算する場合があります。
この場合には、「登録者数×〇円」という計算式になりますが、この「〇円」の部分は、ピンキリの差があるでしょう。
ケース② YouTubeチャンネルの再生回数によって決まる
YouTubeチャンネルの規模を基準にするケースでも、登録者数ではなく再生回数から算出するという場合もあります。
これは、過去の再生回数をすべてカウントするのではなく、「過去1か月」など期間を決めて、その期間中の総再生数に単価をかけていく、という方法です。
期間を決めることで、「現在のVtuberの人気度合い」を的確に反映させることができるはずです。
ケース③ 起用人数が増えれば、それだけ費用は高くなる
必要に応じて、一度に複数人のVtuberに依頼をすることもあるかと思います。
もちろん、複数人に依頼をすれば、その分だけ費用がかかるので注意が必要です。
しかし、人数を起用した分だけ効果が上がるかといえば、それは疑問が残るでしょう。
問題は、「自社が狙っているターゲット層に、しっかりアピールができるかどうか」というところ。
狙っているターゲット層にアピールができると感じれば、1人の起用でも十分効果は期待できるでしょう。
ケース④ 動画制作を依頼するなら、作成分の費用もかかる
PRの仕方はさまざまかと思いますが、動画を作成してVtuberのアカウントで公開をする場合には、動画の制作に関しても費用を払う必要があるでしょう。
ここの価格もピンキリとなるので具体的な金額は断言できませんが、2Dのキャラクターと3Dのキャラクターで費用に差が出る可能性もあります。
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仕事を依頼するVtuberはどの基準で選べばよい?
数多といるVtuberのなかで、自社の商品にマッチするVtuberを探すには、どのような基準で選ぶのがよいのでしょうか。
自社のブランドイメージと合う人、売りたい商品とファン層が合致する人など、いろいろな基準を紹介していきます。
自社のブランドや商品のイメージと合う人
簡単な例を挙げると、女性に対して売りたい商品なのであれば、男性キャラのアイドル的な存在として人気を博しているVtuberに依頼するといった感じ。
自社のブランドや商品のイメージと、Vtuberのイメージが合致していないと、なかなか狙ったターゲット層にアピールするのは難しいでしょう。
自社ブランドのイメージと合うVtuberを選ぶことは、狙っている客層にしっかりとアピールするうえで、重要なポイントです。
競合が先にVtuberを起用していた場合には、注意が必要
同じ業種のライバル企業がVtuberを起用している場合には、注意が必要です。
ライバル企業と同じような雰囲気のVtuberを起用したとしても、似たようなPRの仕方になってしまい、他との差別化を上手く測れなくなることがあります。
ライバル企業でVtuberを起用しているところがなければ特に問題はないですが、先に起用しているところがあるようであれば、似たり寄ったりのPRの仕方にならないよう、注意しながらVtuberを選定する必要がありますね。
キャスティングの段階から代行業者に外注する方法もオススメ
社内にVtuberのノウハウがなかったり、新たなプロジェクトチームを立ち上げる余裕がなかったり、色々な事情によってVtuberの起用に躊躇しているという企業もあるかと思います。
そうした場合には、VtuberとVtuberに仕事を依頼したい企業を繋げる業者に、キャスティングの段階から外注するという方法もオススメです。
弊社が提供しているサービスの「V-Sync」であれば、Vtuberの選定から依頼、コンテンツの作成まで、幅広い段階をお任せいただくことが可能です。
Vtuberの起用にお困りの方は、ぜひ一度ご相談くださいませ。
気になるポイント③
Vtuberならではの広告起用事例
動画制作を含め、Vtuberのアカウントに動画を公開してもらうことが基本なのですが、業界によってはより効果的なVtuberの起用法があります。
業界別に、分かりやすい2つのパターンを紹介していきます。
ファッション、コスメ系はライブコマースがオススメ
テレビでいう「生放送」をネット上で行い、Vtuberが視聴者に対して商品を直接紹介するのが、ライブコマースです。
テレビの生放送と違うのは、配信をしている側と視聴者がコメントを通じて会話ができるということ。
この仕組みにより、Vtuberはより視聴者に近しい存在として受け入れられ、商品の魅力を感じてもらうやすいというメリットがあります。
ゲーム系はコラボがオススメ
Vtuberがコンテンツ内に登場する、という事例は、ゲームならではの方法と言えます。
「動画内で紹介するコードをゲーム内で入力すると、Vtuberをキャラとして使用できるようになる」などのコラボの仕方がオススメです。
もともとそのゲームをプレイしている方はもちろんですし、ゲームのプレイ経験がない方でも、「このVtuberが使えるならゲームをやってみよう」ということで、新たな顧客となってくれるかもしれません。
使用キャラとして登場するだけでなく、Vtuberがメインとなったシナリオを描き下ろしたり、Vtuberに関連するアイテムをゲーム内で配布したり、コラボの仕方はさまざまです。
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Vtuberの具体的な起用例を紹介!ふるさと納税を使ったアイデアも
ここでは、より具体的にどのようなVtuberの起用ができるのか、過去に実際に行われた例を紹介していきます。
Vtuberと行政がコラボをした事例もあり、とても興味深い内容になっています。
具体例① ゲーム実況Vtuberとのキャンペーンコラボ
スマホなどで楽しめるゲームである「ロードモバイル」というゲーム。
これは、ゲーム内で使える特典コードを配布したり、専用のキャラクターを用いたり、視聴者の「いますぐ、プレイしてみたい」という気持ちを誘うキャンペーンを開催した事例です。
一度ゲームから距離を置いた人、新たにゲームをプレイし始める人など、プレイ人口を増やすことにつながるため、ダウンロード数の向上や課金による収益の増量に期待ができるコラボです。
この場合には複数人のVtuberを起用していますが、それぞれは登録者が1万人に満たない中小規模のVtuber。
ファンとの距離がより身近なVtuberを選ぶことで、自然にゲームの魅力を広めることができています。
具体例② 行政とVtuberがコラボして、町おこしを狙ったコラボ
Vtuberと行政がコラボをして、「ふるさと納税」のシステムを活用した事例もあります。
「街スパチャプロジェクト」という名前で開催されたイベントで、「ふるさと納税」を「スーパーチャット」に見立てた形です。
Vtuberがその地域の魅力を動画で配信するとともに、コラボグッズをふるさと納税の返礼品として設定。
コラボグッズを手に入れたいファンの方々からの納税を狙ったイベントです。
また、聖地巡礼といった具合に、Vtuberが実際に訪れた地域に観光客が訪れるといった、町おこしの意味合いもあるでしょう。
まとめ
Vtuberに仕事を依頼したい!費用、広告を配信するまでの流れ
タレントといっても、お笑い芸人やモデルといった芸能人ではなく、VtuberをPRに起用するという事例は増えてきています。
芸能人と比較して、身近な存在として商品の良さをアピールできたり、不祥事の心配がなかったりと、Vtuberにしかないメリットがたくさんあります。
とはいえ、起用するVtuberを選定するところから、打ち合わせに費用の交渉など、大変な労力と時間を要することは、依頼を検討している企業にとって、不安な要素となるでしょう。
弊社で提供している「V-Sync」であれば、キャスティングから依頼、費用の決定なども含めて、大半の作業をお任せいただくことが可能です。
Vtuberに対するノウハウがない企業様でも、安心してご利用していただけますので、ぜひご検討ください。